法華経のなかに「見宝塔品」という章があって、土中より釋迦如来と多宝如来が現れて並坐し、お経の功徳を説かれたとあります。
これが多宝塔であるのですが、今は便宜上、一層の塔を宝塔、二層の塔を多宝塔と呼んでいます。
日蓮宗では法華経を宗派の拠りどころとしていますので、五輪塔よりもこの塔を建ててこそ完成された仏道に長じることとなりますが、実際としてはあまり見かけないのは不思議なことです。
法華信仰が盛んであった時代には随分建てられたのですが、今はほとんど見られないばかりか、全部が五輪塔という少し誤ったものに移行していることは残念といえるでしょう。
宝塔は法華塔と呼ばれるように、たくさんの法華経を奉納することはいうまでもありません。
卵型の仏塔で左右のうえに置いたものを「卵塔」と呼び、その下に蓮弁や六角の柱を付けたものを「無縫塔」と呼んでいます。
これは五輪塔や宝篋印塔の頭部にある宝珠のみを取り出したものであって、禅宗でいうところの「空」の石なのです。
エキス中のエキスなのです。
お寺様のお墓になっています。
神道は三種の神器を現わす墓を建て奥都城とすることによって、それが墓であり供養塔となります。
キリスト教は十字架がその依り代となります。
聖書の一章節を記すことが最善です。
いずれも経典や聖書や大祓詞が依り代となるのです。
信じることが信仰なのです。
写真:卵塔
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