(5)寄せ燈籠というもの
これも廃物利用の一種です。
ある燈籠の笠と火袋があって、他の部分が失われているもの、また竿と地輪だけあって他の部分がないもの、または中台だけが別に残っているとすると、この三種類の異なった燈籠の部分をつかって一基の燈籠に組み上げることがあります。
これが一般に
寄せ燈籠とよばれる燈籠です。
京都御室の仁和寺の庭内に尾形光琳の遺物であると伝えられる茶室、遼郭亭がありますが、その露地に水盤の破片を竿とし、その上に春日形燈籠の中台以上を乗せた燈籠があります。
これなどは、寄せ燈籠の良い例だといえます。
また京都祇園社の境内には化け燈籠と言われる燈籠がありますが、その笠は五輪塔のものです。
この他、大徳寺の塔頭孤篷庵忘釜(たっちゅうこほうあん)の露地にあって露結の手水鉢とともに名の高い三国伝来と称する石燈籠も、やはり寄せ燈籠です。
修学院離宮の千利休遺愛の伝えを持つ山寺と呼ぶ雪見形の燈籠も、やはり脚と中台が合わないようです。
要するに寄せ燈籠は有り合わせの部分を巧みに一基の燈籠に作り上げることによって、侘趣味にかなったものが出来上がるので、そこの寄せる人の巧拙によって成功と不成功の岐路があると言えます。
*写真:一般家庭の庭の燈籠
つづく
※ここの記載は参考としてください。
※引用:ガーデンライブラリ(龍居庭園研究所)
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