1.庭燈籠の基礎知識
わが国の庭園はそのころ主として鑑賞本位につくられ、たとえ園路を必要とする場合においても、後世の茶庭のような極めて限られた目的と主張とを持ってつくられたものとは、根本的に性質を異にしています。
夜間に庭を利用するに当たって、灯りを必要とするとしても、それは単なる照明という目的を達すれば十分だったのです。
従って篝美とか、雪洞とかいったような移動的の照明具でその役目を果たせたし、実際にもそのほうが当時の庭園における照明としては、具合が良かったのです。
平安時代の文学には当時の日常生活が詳しく描出されているものが多く、殊に女性の随筆や日記などには彼女たちの生活がよく窺われ、猫がくしゃみをしたことまでも細大もらさず書き記そうとする筆法であるにもかかわらず、庭園に石燈籠のあったことなど、どこにも見当たりません。
それもそのはずで、当時のわが国の庭園には石燈籠を用いなければならない理由が少しもなかったからです。
では現在、これほど石燈籠が重要な庭園材料となっているについては、どんな理由からどのような時代、いかなる人によって始められたのか、それらの事柄を知っておくことも大事なことです。
それらの知識があって、初めて石燈籠が最も合理的に、また芸術的に用いられ得るのです。
※ここの記載は参考としてください。
※引用:ガーデンライブラリ(龍居庭園研究所)
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