戒名にいろいろ批判を持つ人も多いようです。
漢字の羅列にすぎないと思えば昨今の戒名は高額なものもあります。
戒名不要論を唱える人も出てきたり、不要と思う人は付けなければよいのであって、その考えを全ての人に押し付けることはいかがなものでしょうか。
仏教の信者は戒を授けていただいて仏になる資格を得た(得度、成仏)と考えられますから、俗名から仏の位の名前と変換して当然なのです。
お寺の付けるこの漢字は、単に気まぐれでつけたものではありません。
経典から引用し、死者の持味を参照し、ありがたい名前が付けられるのです。
その戒名の漢字に、最近はやたらに難癖をつける人がいます。
悪い戒名として列記し、不幸の源がここにあると決めつけています。
悪い字でつけられたとする戒名の人をみては、改名を押し付けたりします。
「春という字が付いていると、いくらたっても貴方の家は良くなりません」などと言ったりします。
「春」という字がそんなに悪いのでしょうか。
「春」の字画が九画だからといって、人間にそんなに悪影響を及ぼすのでしょうか。
漢字の画数によって吉凶が別れるものなのでしょうか。
また、それを誰が発見し証明したのでしょうか。
その根拠はえてしていい加減なものであるのです。
それをまことしやかに思い込む人と、飽きずに説く人がいる限り、この話は絶えないのでしょう。
字の画数で人の一生が左右されるのであれば、こんなに楽なことはありません。
自分の行いを棚に上げて、字のせいだと解釈し、お寺が付けた戒名を変えてしまうのは愚かではないでしょうか。
戒名が二つになり、死者はどう思うのでしょうか。
戒名は貴家の宗派のお寺につけていただくものであって、姓名学という代物で変えてはなりません。
字の持つ雰囲気はあっても、それに人の運命を左右する力はありません。
写真:戒名(ご位牌の場合の一例)(http://www.e-obutsudan.jpより)
※ここの記載は参考としてください。
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