石燈籠にまつわるエピソードはなかなか多いようです。
昔、平忠盛が五月雨降る夜、祇園社の南門、鳥居の辺りで怪しい光ものを見つけ、いったんは鬼と見誤り、また古狐かと怪しみ、捕えてみれば七十ばかりの老法師が降りしきる雨の中を頭に藁を戴き、右手には油を入れた小瓶、左手にはおきを入れた土器を持ち、
「是は当社の承仕法師にて侍るが、御幸ならせ給ふの由承り候間、社頭に御燈進せんと参るなり」
と答えた。
その燈籠が現在、祇園社内にある大きな石燈籠であると伝えています。
これは以前に記した、一種の寄せ燈籠で、五輪塔の笠を載せてありました。
次に大徳寺塔頭聚光院墓地にある千利休の墓もやはり石塔の身部に火口を穿った廃物利用の燈籠であり、これは昔この付近にあった古塔を、利休が燈籠として愛玩したものであると伝えられています。
その死後、これを墓標としたもので、火口の中に頭を入れると、異様な音が聞こえるといい、これを地獄の窯の湯が沸騰する音であるとしていました。
*写真:大徳寺塔頭聚光院墓地にある千利休の墓
つづく
※ここの記載は参考としてください。
※引用:ガーデンライブラリ(龍居庭園研究所)
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