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くまの魅力再発見!!〜ヤーハー踊りって何だ??〜

【広報くまの 2021年8月号】

「広報くまの 2021年8月号」掲載記事

くまの魅力再発見!!〜ヤーハー踊りって何だ??〜

 みなさんは、 「ヤーハー踊り」と呼ばれる榊山神社神楽踊り(以下神楽踊り)をご存知でしょうか。
 神楽踊りは、毎年お盆に榊山神社で萩原・城之堀・呉地・中溝・出来庭・初神の六地区が揃って次々に境内で踊ります。各地区の踊る人たちは、六尺棒と軍配を手にした「ニワカ」と呼ばれる成人男性と肩車に乗った「ドウトリ」と呼ばれる学童男子を先頭に「ヤーハー、ヤーハー」と囃し立てながら踊場に入場し、大太鼓を中心に円陣を組み、 「ニワカ」が口上を述べ、棒術の演技をした後、 「だし」と「かえし」の二手に別れた踊り子が、中世風の小唄を組歌に仕立て一句ずつ繰り返し唄いつつ踊ります。
 神楽踊りの歴史は古く、平成13年に神楽踊りで使われる太鼓の革を張り替えのため調査したところ、胴の内側に「弘治二(一五五六)年八月 祈願ニ付踊申候」と墨で書かれていたことから450年以上もの歴史があることが分かっています。また、 「ヤーハー踊り」が発祥されたとされる弘治二年は、当時、牛が多く死に、農作物の害虫が著しかったため、農民たちが撲滅の祈願をしたのが始まりと伝えられています。
 現在、榊山神社神楽踊りという名で町の無形文化財に指定されています。
(産業観光課)