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石燈籠の用い方-4-

(有)寺垣内石材店

およそ江戸時代に完成された回遊式庭園の園路は、多くの茶の湯関係の建築を有機的に連絡させているので、考え方によれば、茶庭の連続であるともみられます。
従って、そこに建てられている多くの燈籠はあくまでも実用に重きがおかれ、その位置や大きさ、形状なども侘ということを忘れないように心がけているようで、桂、修学院両離宮もお庭にも、その実例が多数みてとれます。

ところがいつしか庭燈籠が装飾化して、実用的要素であることを忘れがちになると、その大きさや位置に無意義なものが出現するようになりました。

この燈籠を建てる時、照明の目的だけ達すればよいとして、灯籠だけポツンと孤立させるのは昔から戒められています。
即ち『築山庭造伝(後編)』に「燈籠控の木の事、燈籠の脇、燈籠に添て樹を植るを云ふなり、かならず植べし」とあるのは、燈籠だけが孤立しているのは、よく見る無趣味な街路灯のようで醜いので、これに樹木を添えて背景とし、両者相寄って総合的美観を生み出すようにということでしょう。
そしてさらにこの樹木が燈籠を活かす上でもっとも重要で、特に燈障(ひざわり)と呼んでいるなどと、以下にこう説明しています。

「燈障とは燈籠の前に樹を植て、其木の枝葉にて燈籠のありありと見えざるやうに幽閉の様をつけ、燈口の妨をする、燈障といふなり、夜分は燈籠の明り斗にて庭前の景色迚(とて)も委(い)しく見えたがたきが故に彼木を植へ夜分眺めとなしけるものなり」

燈障の木の枝が燈籠の火口の前にあって、闇夜の眺めとなるなどは、少し穿ち過ぎた説明ではありますが、何物も見えない闇夜に、この仄かな燈火が、燈籠とその付近の極めて小範囲を浮かび上がらせ、目には見えない庭全体の景色を連想させるなどは、鑑賞上なかなかの効果だと言えそうです。

迚・・・とても、非常に
委・・・ゆだねる

*写真:置き燈籠(安芸郡海田町のマンションの入り口)

つづく


※ここの記載は参考としてください。
※引用:ガーデンライブラリ(龍居庭園研究所)



安芸郡熊野町の石材のことなら何でもどうぞ、自社加工が自慢の寺垣内石材店でした。
◆詳しくはこちら◆


◆店舗情報◆
安芸郡熊野町出来庭6-2-4
TEL:082-854-0326
営業時間:8:00~17:00
定休日:日曜

基本情報

名称(有)寺垣内石材店
フリガナテラガウチセキザイテン
住所731-4221 安芸郡熊野町出来庭6-2-4
アクセスJR矢野駅南口より車で20分
電話番号082-854-0326
ファックス番号082-855-0855
営業時間8:00~17:00
定休日日曜
駐車場
ホームページhttps://teragauchi-sekizai.com/

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