照明上の効果について、『露地聴書』には、

「しかれども不残用に立候様に居候得ば、辻燈籠のようにてあしき也、夫故二つの用に立て、三つは捨能也、譬（たとえ）は躙上がり、刀掛の見透し、あかりの用に立候得ば、腰掛、手水石、中潜りの三つは捨る也、又潜、手水鉢などの用に立候得ば、躙上がり、刀掛、雪隠杯の方は捨る物なり、路地につき寄極め、定にはならぬもの也、先右の心得にて了簡すべし、右の通りに居候へ共、あらはに燈籠斗出候はあしく候、前後に小きなど植候てあしらひに能なり」

と説いています。

つまり五か所に照明の必要があるとしても、そのことごとくに一基ずつ建てるのは面白くないから、二基くらいを建てて、一基で二、三か所の用を兼ねさすようにと教えています。



＊写真：鹿児島県観光サイトより

つづく


※ここの記載は参考としてください。
※引用：ガーデンライブラリ（龍居庭園研究所）



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