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WEB版 広報さか

こころの健康について理解を深めよう

~ひきこもり状態について(Part 1)~

「広報さか 2015年 6月号」 掲載記事
「ひきこもり」とは、様々な要因の結果として、義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家の外での仲間との交遊などの社会参加を避けて、一応6カ月をめどに、それ以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態です。この「おおむね家庭にとどまり続ける」という状態には、他者とは交わらない形で外出はできる、たとえば人目を避けながら本屋へ行く、深夜にコンビニエンスストアに行くといった場合も含んでいます。

外出したくない、人に会いたくないのはなぜ?

 残念ながら、ひきこもりに一言でいえるような原因はありません。人は環境からのストレスと対処するこころの力とのバランスが崩れれば不健康なこころの状態に陥る危険が高まります。
 バランスが崩れた状態が長く続けば、不安や緊張が高まったり、精神的な疲労がたまり、やがて社会不安障害やパニック障害、あるいはうつ病性障害と呼ばれるこころの病気にかかります。大半のひきこもりはなんらかのこころの病気を背景として、社会活動の場にとどまることができなくなった状態ととらえるべきでしょう。

ひきこもっている人が感じている事は…

ひきこもりの状態にある本人には、そのことに強い苦痛を感じている場合と、さほど苦痛を感じていない場合があるようです。苦痛を感じている本人は、どのようなことに悩んでいるのでしょう
●第一に、ひきこもり状態にあるじたいが苦痛で、たとえば「ひきこもりから抜け出したいが、そのきっかけをつかめない」「ひきこもってから長く時がたってしまい、どうしてよいかわからない」などの理由で、どうにもならないことの悩みです。
●第二に、ひきこもりの原因にもなったこころの病気の症状による苦痛で、「外に出ることを考えるだけで緊張し、怖くてたまらなくなる」「憂うつで気力が出ず、焦るばかりで苦しい」「外に出ようとすると、体がひどく不調になる」などです。
●第三に、ひきこもっている間に家族との間にできた特有な人間関係から抜け出しにくいといった苦痛があります。「家族とのやりとりがつらい」「批判されたり叱られたりしそうでいや」「母親にわがままをぶつけてしまう」といった家族関係から出せない苦しみです。
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大切なのは、これらの悩みや苦しみを解決したいと思った時が克服の好機だということです。また、今を一気に変えようとすることはお勧めできません。ひきこもってそれなりに時間がたっている場合には、慎重に階段を上るように一段一段、社会活動への参加をめざして上っていく必要があります。時には逆戻りしたりすることもあるのです。

まずは相談してみよう

 このような階段を上って社会活動へと近づいていく道のりには、適切なコーチがいると安心です。ひきこもりの苦しみには精神医学的な支援が欠かせない場合も少なくありません。本人または身近な家族は支援を求める声を上げましょう。下記の機関へまずは電話で相談してください。
機関名 電話番号 住  所
広島ひきこもり相談支援センター
(中部・北部センター)
082(893)5242 広島市安芸区中野東四丁目5番25号2F
(Senoリバービレッジ内)
(瀬野川病院近く)
広島県立総合精神保健福祉センター 082(884)1051 安芸郡坂町北新地二丁目3番77号
(済生会広島病院隣)
広島県西部保健所広島支所
 
082(513)5521 広島市中区基町10-52(県庁内)
広島県西部こども家庭センター
(18歳未満の子どもの相談)
082(254)0381 広島市南区宇品東四丁目1番26号
(参考資料:厚生労働省ホームページ「みんなのメンタルヘルス総合サイト」
「ひきこもり」に困ったら…… 回復へのヒントを考えるパンフレット 監修・伊藤潤一郎)

問合せ 保健センター 082(885)3131



2015/06/25